まず目の前の課題解決から取り組み、1つ1つフロー展開していった自動処理。ヤッホーブルーイングバックヤードが取り組んでみてわかった利用開始までのおすすめステップとは?
1996年設立、国内最大手のクラフトビール製造・販売企業。「ビールに味を!人生に幸せを!」をモットーに、「よなよなエール」をはじめとしたバラエティ豊かなエールビールを販売。楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーを10年連続で受賞。
よなよなの里 エールビール醸造所(本店): http://yonasato.com/ec/
よなよなの里 エールビール醸造所(楽天店):https://www.rakuten.co.jp/yonayona/
望月 卓郎 氏(ニックネーム:もっちー)(左)
思いやり隊/UNIT Director。ヤッホーブルーイング通販事業スタートメンバー。縁の下の力持ちとして、通販チームのまとめ役。
鈴木 さおり 氏(ニックネーム:さんのみや)(右)
思いやり隊。通販受注担当。新卒入社2年目ながら受注処理フロー改善などを次々実行中。お酒大好き。
聞き手:土居 真人
CROSSMALL開発サポート 統括MGR
● 実際に取り組まれた自動化の流れを教えてください。
鈴木
弊社の商品は一般的な商品と年間契約という別の処理が必要な商品と、イベントのように商品を発送しないものも含めて様々な種類の商品があります。
ただ、そういった全体の商品にかける必要のある処理がありますので、まず「手数料」「一般商品」「年間契約」「イベント」などの振り分けを行いました。
その先でさらに「イベント」でも「年間契約」ではないものに「発送日」を入れたり「ギフト」の対応をしたり「支払い」を個別に振り分けていくというフローで実装することを考えました。
● 「まず手数料から何とかしよう」というところからスタートされたことがポイントで、そこから展開されて「こういうフローが作れるんだ」と私にとっても発見がありました。
● ステップが5つあるのですが、ステップごとにもそれぞれフローを作られたんですね?
鈴木
はい!さらに各ステップごとにフローを作っております。
一つは「手数料」の課題です。
社内の売上に楽天バンクの手数料を乗せたくないということが目の前の課題としてありまして、NP後払いの手数料を入れたいが「全ポイント」の方に手数料を入れてしまうとお金をいただくことになってしまい、後で手作業が煩雑になるので、まず「全ポイント」に変えて、NP後払いを入れるというフローになっています。
● 順番として、実際に大きい項目から作って、小項目に落として、次は商品の振り分けということですね?
鈴木
そうですね。そして「年間契約」の商品を外して「イベント」の処理も別の処理に乗せて、最終的に一般の商品が「発送日」の選定の方へいくのですが、「年間契約」は「年間契約」の振り分けで、「イベント」は「イベント」の振り分けにというフローになっています。
● 「手数料」の後に商品を振り分けて、次に「発送日」の選定をしましょうということですね?
鈴木
そうですね。「発送日」は「配送希望日」のあり・なしで流れが変わってきます。配送希望日が無い場合には、当日の8時半までに入った注文に関しては当日のうちに発送するという決まりがありますので、8時半までを区分に発送日の設定をしています。
● こちらはギフトの「熨斗(のし)」「メッセージ」の対応ですね。
鈴木
そうですね。「発送日」の後にくるのは、「ギフト」のご注文に関する「熨斗(のし)」や「メッセージ」の処理です。一体型の送り状という特殊なものを使っていますので、送り状と熨斗(のし)とメッセージカードが一体になっています。そこに反映させるために「熨斗(のし)」と「メッセージ」をCROSSMALLの処理として入れるような形にしています。
● そして、最終的に支払い方法に振り分けて、出荷待ちにもっていくということですね。
鈴木
それぞれ「支払い方法」ごとに部屋が分かれていて、「楽天バンク」ですとか、後はメールを送るだけなどフェーズごとに設定しています。
● これが全貌になるのですが、最初から今ご説明いただいたフローを作るというのは現実的ではないので、最初大項目は作られてはいますが詳細までは設定されていないんですよね?
鈴木
はい。
● 一個一個、自動処理設定を進めていかれて、まだ途中の段階なんですよね。
最初は手数料からスタートしていこうというのが鈴木さんのはじめの一歩だったわけですね。
鈴木
はい、今は4番目の設定で頑張っているところです。
● まずは解決したいことを明確にして、そこから着手していきましょう!ということですね。まず目の前の課題を解決しようと一回設定してみたら、じゃ、次これやってみようとか、次はこういうふうにしようとか、そこから進んで考えられますので、いきなり全部のフローを考えるのではなくて、まずここからという一部分からやってみるということがオススメですね。
● 実際にイメージが沸かないというお客様も沢山いらっしゃいまして、鈴木さんもそうだったのですが、実際に自動処理を使っているお客様のところで見たことですごくイメージが湧いたとお聞きしています。
ヤッホーブルーイングさんとしては、会社見学が必要な場合はぜひ来てくださいという感じなんですよね?
鈴木
はい、いつでも来ていただいて結構ですし、何でもお見せします。
望月
軽井沢ですのでいつでもいらしていただければ!
僕らも、90個ぐらい設定していますが、ひょっとして多いなって思われた方も沢山いらっしゃるかもしれないですが、初めて設定するときはわからないじゃないですか?
ですので、僕らは先輩店舗に聞いたんです。CROSSMALLを使われていて自動処理をしっかりやっている店長さんに直談判でお願いして、ちょっと見せてくださいって鈴木を連れて行って見せていただきました。
すると、140とか150とか設定してあって絶望的な気分になって…。
やっぱ1個目から始めよう!と始めてみたら、1 個やったらこうやれば良いんだとわかって、どんどん設定が増え、結果2ヶ月ぐらいで90個ぐらいになっています。
やっぱり実際始めて見ることが大事なのかなと思っています。そして実際どう設定しているのかを先輩店舗とか使っている店長さんに聞くことがとっても大事だなという感覚がありますので、僕らももしお役に立てるなら、いつでも醸造場見学に来ていただいて、うちのビールを飲んでいただいてですね、ついでに設定を見ていっていただければと思います!
● 自動化処理に取り組んだ結果、鈴木さんが考えられたステップがこちらです。
鈴木
まず、自動処理機能で何が実現できるのかは、他社さんを見に行くのも良いですし、まず一個課題を解決して、小さくスタートするというのもオススメです。
こういうことが出来るんだな!ということをまず知ってから設定をしてみて、一個入れて、二個入れてと、まず小さくスタートしてみる。
その先に、沢山行数が増えていったり、どんどん改善が進んだりしていくのかなと思います。
他部署に相談をしながらというのもありますが、アイルさんのサポートにも何回も何回も電話をして、これどうなっているんですかね?と相談をすると、とても親切に答えてくださいました。自社だけで悩んでしまうのは一番良くないと思っています。
わからない間にどんどんどんどん勝手に複雑にしてしまうので、色んなカタチで相談しながら進めていくのがオススメです。